成果主義の考え方だと
どうしても短期的な成果が
重視されるようになります。
会社では四半期もしくは半期ごとに
成果目標を設定し
それができたかできないかで
処遇が決まります。
そこでなにが起きるかというと
達成できる目標を設定しておかないと
給料が下がってしまうので
チャレンジャブルな目標設定を
しづらくなるという現象が起きました。
また、自部門の目標達成が
最重視されますので
他の部門と協力して取り組む必要が
あることは後回しになり
組織がタテ割り化しがちな弊害も生まれました。
現在の評価手法は
そうした反省を踏まえて
改善されてはいますが
どうしても決められた期間での
アウトプットによって
評価が決まってしまう側面があります。
ところが他者が関与せずに成しうる仕事はありません。
仕事は自分だけで完結できないのです。
人とかかわらずにできる仕事はないと
いってよいでしょう。
人と関わることで大事なのは
「信頼感」です。
では信頼感はどうしたら生まれるのか。
それは事実の積み重ねでしかありません。
・きちんと納期を守る
・仕事が正確である
といった基本はもちろんのこと
さらに
・笑顔で挨拶する
・相手の話をよく聴く
・丁寧な言葉遣いをする
・頻繁に清掃して清潔を保つ
といった人としての在り方によって
「あの人にまかせておけば安心だ」
という信頼が生まれます。
成果やジョブだけに
評価の焦点があたってしまうと
どうしても数字になりにくい部分の
評価が後回しになってしまうのですが
本来は、こうした行動に対する
評価を優先すれば
おのずと成果もついてくるように思うのです。
社会環境の変化のスピードが上がり
変化への対応を
容赦なく求められますが
そういう環境であるからこそ
より本質的なものの価値が
高まります。
日々の仕事は忙しく
目先の成果を求められることも
どうしてもあるのですが
だからこそ
自分の在り方を
振り返ってみる必要があるように思います。