解像度を上げる

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おだやかに機嫌よく過ごすライフコーチの十条らいふです。

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年度末のあわただしい時期ですが

来期の組織体制がそろそろ固まり
新しく責任者になる人は
期初のキックオフで話す
自部門のビジョンを考える時期でもあります。

「夢」は
実現するかどうかわからないけれど
こうなればいいなという思いです。

「ビジョン」は
その言葉の通り
映像として認識できるイメージです。

つまり「ビジョン」のイメージは
解像度が高くてはなりません。

わかりやすいのは
アメリカの大統領ジョン・F・ケネディが1961年に掲げた

「10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させる」

というビジョンでしょう。

この演説をしたときに
ケネディ大統領が
どのくらいの実現可能性を
想定していたのかわかりませんが

このときは
ソ連が先に有人宇宙飛行を成功させるなど
宇宙開発では先行していました。

アメリカでは大気圏に突入したときに
耐えられるロケットの壁面素材も
開発できてなかったそうです。

それでも
このビジョンのおかげで
アメリカじゅうの科学者が
いっちょやってやろうじゃないか
と奮い立ち

実際に10年以内に実現させたわけです。

これが

「宇宙開発技術を向上させ、人類の平和に資する」

といった抽象的なメッセージであったとしたら

人類が月に着陸するということは
実現しなかったでしょう。

月面に立つというイメージが
関係者の間で解像度高く
共有できていたからこそ

実現のために
何が足りないのかが
明確になり
打ち手も明確になるわけです。

仕事でも
実現したいことがあると思います。

たとえば

「若手人材の育成」

といった抽象的なお題目では
なにをどうしたらよいか
打ち手がイメージできません。

若手って何歳まで?
育成ってどういうこと?
育成した結果どうなるといいの?

これを

「新卒入社10年以内に管理職に昇進させる」

といったビジョンに置き換えると

ここ数年で入ってきた
新卒入社の面々の顔が思い浮かび

彼らが管理職になるには
なにが足りなくて
なにを教育し
どんな経験をさせるか

といったことが明確に議論できるようになります。

ビジョンを掲げるのなら
解像度高くして
具体性を伴うことが大切です。

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