おだやかに機嫌よく過ごすライフコーチの十条らいふです。
自動車のトップセールスの方の話を聞いたことがあるのですが
ショールームに来られたお客様に
車の性能を説明して売り込んでもまったく
売れないけれども
お客様の
「現在・過去・未来」をヒアリングすると
とたんに成約率が上がったということです。
現在:
どういった目的でこちらに来られましたか
過去:
以前はどんな車に乗られていましたか
どんなことに満足されていましたか
どんなことにお困りでしたか
未来:
新しい車を買ったらどこに行きたいですか
どんなときに車に乗りますか
といったように
「現在・過去・未来」というフレームワークを
使ってお客様に質問すると
お客様は自分のニーズや在りたい姿を語るのだそうです。
それを聞き出したら
それならこうした車がありますよ
とご紹介するだけで
制約する率が格段に高まるということです。
いかに
「聴く」という行為にパワーがあるかという
ことを思い知らされます。
このフレームワークは
部下のとの1on1の場や
プレゼンテーションの場でも使えそうです。
現在:現状はこうです
過去:これまではこうでした
未来:未来はこうありたい
これを言語化するお手伝いをするだけで
その方がイメージする未来が明確になるのですが
もっとも大きな効果は
未来の姿を共有することで
安心感や信頼感が生まれることです。
人は共有できる部分があると
それだけ相手に安心感を持てるからです。
さきほどの自動車のセールスの話もそうですが
対話によって
自分の未来の姿を共有することで
セールス担当者に安心感や信頼を感じるようになる。
買うならこの人から買おうという気持ちになる。
こういうことなのではないかと思います。
私のコーチングの場でよく使いますが
「現在・過去・未来」のフレームワークは
相手との信頼関係を築くのに
とても効果です。