先日面談したある管理職の方は
シフトで動いている現場を回すために
他の人が休んだ分のカバーを
自ら行っているそうです。
休日でも
なにかあれば対応できるように
常に社用携帯を持ち歩いています。
子どもと遊んでいるときでも
電話がかかってくると
子どもを待たせておいて
仕事モードに入ってしまう。
家庭も犠牲にして
会社に尽くしているつもりだが
自分は評価されていないと言います。
「そこまで会社に尽くしているわけですね。
そのことであなたの心は満たされていますか?」
と質問したところ
「満たされていない。苦しい」
「自分ばかりが損している気がする」
という答えでした。
一生懸命周囲に尽くしているのに
なにも見返りがない。
自分を殺して
他者のための人生を歩んでいると
このような心理状態になります。
逆に
自分が満たされていれば
ありのままに人や物ごとを捉えることができ
自分で意志決定することができます。
このような状態にある人は
他人に貢献すること自体が
自らの喜びになります。
逆に自分が満たされていないと、
自分を守りたいという欲求が
先に出ます。
そうすると
人からどう見られているかとか、
自分にとって損か得かで
判断するようになります。
これは自分ではなく
常に他者の評価によって
自分の心のありようが
決められてしまうので苦しくなります。
他者や社会に貢献することは
尊い行為ですし
そのこと自体を否定するつもりはありませんが
他者を満たすための行為になっていませんかということです。
自分のありたい姿はなにか
どうすれば自分が満たされるのか
何をするにしても、
まず自分を満たすことが優先です。
自分の人生ですから
自分の意思で歩むことです。
自分自身を知る | コーチ探せる
自分の価値観や考え方の癖は、意外に自分ではわからないものです。自分の心のなかの棚卸しをするつもりで対話してみませんか。